そして歌を歌って卒業生退場になった。 一気に涙が出てきて上手く息が出来なかった。 周りの人が少し驚いていたけど私は気にせずに泣いた。 先輩を見るとこっちを見ていた。 目が合う― な く な そう、先輩が口を動かして言った。 その瞬間、あたしの中で時間が止まった。 そしてあの私が大好きなフワっと笑う柔らかい笑顔を見せた。 そんな事されたら私この笑顔忘れられないじゃん。