そして先生が来て屋運に入るように言った。
卒業生は、後から入ってくるらしい。


先輩も今頃卒業生として待ってるんだろうな。
…卒業生か……


すると卒業生が入って来た。
私は先輩を探す。


―見つけた―


卒業賞証をもらう時、一人ずつ名前を呼ばれる。


「山下拓海」


「はい」


少し低い声で答える声すら愛しくて一生忘れないって思った。