「……あれ、美柑?外で待っててくれたの?」 「うん」 いつもの朝……とは少し違くて、あたしは外で依都を待ってた。 だってさ、お母さんがいつもあたし達を後ろから見送ってるから、話が聞こえたらやだもん。 「…ありがとう」 少し和らいだ依都の顔。 よしっ! 「ねぇ!依都!」 「ん?」 「依都……ってさ」