窓に足を掛け、
身を乗り出す。


そこは二階。
死ねるかは分からない。
頭から落ちたら死ねるだろうか。


もう茉莉には死ぬ選択しかなかった。



〝とりあえず落ちてみよう....〟


もう茉莉の精神状態は
おかしくなっていた。


頭から飛び降りよう、とした



ーーーーーその時




「茉莉っっ!?!?」


聞きなれた声。


「な、つめ.....」



夏芽と目が合う。

茉莉を心配し、家に来ようとしていた。


夏芽は言葉が出なかった。

そこにはあと一秒遅ければ
飛び降りていたであろう茉莉の姿。