それからの茉莉は
まるで世界から色がなくなったよう。


笑顔も見せなくなった。

目の焦点も合っていない。

ただ空を見ていた。




「....茉莉...何か食べないとだめよ。
ほら、茉莉の好きなハンバーグ作ったから
ちゃんと食べるのよ。」



茉莉のお母さんは
控えめに茉莉を支え続けていた。


美味しそうな匂い。
いつもなら飛びつくだろう。


〝お腹なんて....空かない....〟



自責の念のループで苦しみ
いっそ、自分も死のうかと考え始めた。