「茉莉っ!!!!クソっ!」


拓真は大好きな茉莉の
背中を追うように走った。


そう、茉莉は車が通っているその道へ
命知らずで飛び込んで行ったのだ。


小さな命を助けるために....




そして

〝ぶつかるっ!!〟

茉莉の胸には子猫がいた。

しかし車の運転手は子猫に気付かず、
茉莉が急に飛び出して来たように見えた。


キキーーーーーーーッッッ


鼓膜が破れそうなほど
その音が響いた。


一台の車のブレーキ音。



.....しかし、
それは止まることはなかった。




ーーーーードンっ!!!ズカッッ!!