あたしの異変に最初に気づいたのは輝だった。


「茉莉?」




「...たく....ま....?」


あたしが途切れ途切れに言うその名前に
夏芽が反応した。


「え...?」


「拓真!!!!!!!!!」

大声で叫び走り出すあたし。


「まりっ!!!」

「おいっどこ行くんだ!」



二人の声など聞こえていなかった。

ただ一瞬だけ見えた
懐かしい人物に夢を抱く。



そんなはずっ...あるわけない...


でも今のは...........!!