そして放課後。

帰ろうとしていると、

「おい」

この声は....

「輝」

あたしは少し気まずいが
そんな雰囲気を作るまいと
話し掛けた。


「輝っ!これから最近オープンした
カフェに行くの!一緒に行く?」


あたしが笑って言うと
夏芽は何か言いたそうな顔をした。

何が言いたいのか
大体はわかる。



「あぁ、行く。」


「よーしっ!決まりーっ!!」


こうして三人でカフェへ
行くことになった。


輝はあたしのことを
気にしているかもしれないけれど
大好きな夏芽がいれば
きっとそっちの口説きに夢中になるに違いない。


いつもそうだったから。



だからいいや、と
軽い気持ちでいたんだ。


これがあたしの運命を変えていく