『紗耶、朝よー?』
『はーい。』
私、中森紗耶高校2年生。
幼馴染みの陽翔が好きです。
『紗耶、今日市村先生に用事あったんじゃないの?』
『あ!そうだった!制服着なきゃじゃん。』
今は夏休み期間。
だけど、今日は担任のいっちーに話があって、学校に行かなきゃなんない。
『じゃあ行ってくるね〜。』
学校に行くのに電車に乗り、学校に着くと職員室に向かった。
『いっちー、』
『中森、今日だったか?』
『うん。今日こそは付き合ってもらうからね!』
実はいっちーは、私の従兄弟。
学校の先生をしていて、私が偶然その学校に進学した。
『ねぇ、千尋くん、』
『なんか、紗耶から言われたら複雑。』
『なんで、従兄弟じゃん!』
市村千尋。
これが本名で、学校ではいっちーと呼ぶものの、やっぱり従兄弟となれば、千尋くん、と呼ぶのが妥当だろう。