智也side




俺は自主練のとき
素振りの練習とかを
いつも1人でやってた。




別に他の奴らみたいに
サボったってよかったんだ。




ただ、"上手くなったね!"って
言葉を未瑠から聞きたかっただけだ。




でも、今日はいつもと違った。




俺は誰よりも先に家に帰った。




そして携帯を手に取った。




未瑠の番号を探した。




あった・・・。




あ~マジで緊張してきた。




携帯を自分の前に置き、
深呼吸をして電話をかけた。




「プルルル、プルルル・・・」




なんど鳴っても未瑠は出なかった。




切ろうと思ったその時、