「翔子だけがターゲットなわけじゃないの……」




私は震える声で、みんなにそう言った。




「今朝、夏希は私の家に来たわ。

血で赤く染まったセーラー服を着て、鏡越しに私を見てた。

私は夏希に憎まれているの!

夏希は私を殺そうとしているの!」




「香澄、落ち着けよ。

一体、何があったんだよ」




和也がそう言って、私の顔を見つめたとき、私は泣きそうになりながら、話を続けた。