学校に着くと、翔子の席のまわりに、和也と圭吾がいて、翔子の話を聞いていた。




〈 昨日のグループチャットの話ね。

翔子は夏希に海に誘われたから…… 〉




私が自分の机の上に鞄を置いたとき、和也が私の方を見て、声をかけた。




「香澄、お前もこっちに来いよ。

話があるんだ」




私は今朝、夏希に襲われた憂うつな気持ちを抱えたまま、翔子の席の方へ歩いていった。