「香澄が幸せだと、私は憂うつになる。

私と香澄の違いに愕然として、私は死にたくなる。

ねぇ、香澄。

香澄に私のこんな気持ちを理解できる?」




〈 夏希、あなたは一体、何なの?

そんなのって、逆恨みよ。

私が幸せなのと、夏希が不幸せなのには、何の関係もないじゃない 〉




私は恐怖で体を震わしながら、じっと鏡に映る夏希を見つめていた。




〈 夏希、あなたは間違ってる!

私を妬んでも、夏希は幸せになれないじゃない?

ねぇ、そうでしょ夏希。

もう私たちは、友だちでいられない……。

だから夏希、あなたは消えて! 〉