もしも夏希の呪いの矛先が自分に向けられたなら、私はどうするばいいのだろう?




今の夏希は、絶望の末に自殺した悪霊。




私には、そんな夏希に対抗する手立てはない。




〈 夏希、あなたの憎しみは、あまりにも理不尽よ。

私は幸せではいけないの?

私は他のクラスメイトよりも、輝いてはいけないの?

そんなのって、あんまりだよ。

夏希、私たちは、友だちだったでしょ。

夏希は私たちと一緒に笑っていたその心の奥で、私を妬み、憎んでいたの?

ねぇ、夏希……。

そんなのって、あんまりだよ…… 〉