“本物の友達を作る”という難題をクリアできなければ、私は…。
ため息をついて天使様を見ると、仕方ないなと天使様は呟く。
「本物の友達…、つまりは親友に近い存在を作らなきゃいけないわけだけど、
1つだけ助言。
君が一方的に親友だと思っててはダメ。
だけど逆はいいんだ。
相手が君のことを信頼していていれば大丈夫。
まあ、出会いを大切にしていれば、いつか見つけられるよ。」
天使様の言葉に耳を傾け考える。
助言とはいうが、私は誰かに信頼されるタイプじゃない。
故に、天使様の言葉は更にハードルを上げたことになる。
だけれど天使様の助言。
なにかしらあるだろうと信じるしかない。
「それじゃあ、最後の質問。
これがただの夢じゃないって証拠は?」
私の質問に、天使様はニコッと微笑み御守を見せ付けてきた。
それが何なのかと首を傾げる私の手に、天使様はその御守を置いた。