菜央の答えは確かに正しいけど…

…友達…ね……


何で俺はそこに引っかかってるんだろう。

俺と菜央の感情はもう愛情じゃなくて友情なんだ。



「うん…うん…わかった、じゃあ…」


パタンと携帯を閉じる音が聞こえ、しばらくするとお盆を抱えた菜央が寝室に入ってきた。



「ごめんね、お待たせ…」



俺の顔を見てニッコリ微笑むとテーブルに置いた。

「はい…」と渡されたお粥を手に、菜央をじっと見つめる。



「帰んなくていいの?」


「えっ…」


「さっきの電話…彼氏だろ?」