「なっ・・・?!」

とたんに芽梨は、顔を赤くした。

「そ、そんなわけないでしょっ・・・!!わ、わたしはた、ただっ・・・。」

「ただ?」

俺は、首をかしげてそんな芽梨を見つめる。

「ただっ・・・。」

芽梨は、黙りこむ。

「ん~・・・もうっ!バカ!」

芽梨は、ぎゅっと目を閉じて鞄で俺の腰にたたきつけた。

「いたっ・・・!!」

俺は、腰に手をあてる。

「何すんだよっ。」

「ふんっ・・・。」

芽梨は、ほおをふくらませて歩きだす。