俺は、首を傾げる。

「礼二が、話してくれるならいいかなって思ったんだもん・・・。」

「ん?それは、どういう意味だ?」

俺は、眉をあげる。

「怖い話されてもちゃんと礼二がそばにいてくれるから、大丈夫かなって思ったの。」

芽梨は、顔を赤くして言う。

「・・・。」

俺は、目を見開いてぼうぜんとした顔になると少し顔を赤くした。

「バ、バカか・・・お前はっ・・・。」

俺は、一気に顔を赤くしてそっぽを向きながらうつむいた。

「えっ・・・。わたし、今、言ったことへんだった・・・?」

芽梨は、俺の顔をのぞきこむ。

「う、うるさいっ・・・こっち見るな。」

そう言って、俺はそっぽをむいたまま芽梨の頭を持っていた本で軽くたたいた。

「あたっ・・・。」