芽梨は、俺を見つめる。

俺の名前は、木ノ下礼二(きのしたれいじ)。

ホラーとゲームが大好きな高校生だ。

そして、こいつがホラー苦手な俺の幼馴染み、波田野芽梨(はたのめり)だ。

「礼二のバカバカバカっ!!」

芽梨は、必死に叫ぶ。

「バカじゃねーよ。」

「ふんっ。もう礼二なんか知らないんだからねっ。」

芽梨は、頬を膨らませて腕を組ながらそっぽを向く。

「芽梨は、怖いのが苦手なくせに聞こうとするのが悪いんだろ?」

「・・・。」

芽梨は、黙りこむ。

「だ、だって・・・。」

「ん?」