タオルで顔を隠す。



誰にも気付かれたくない…





「先生!

高梨さん具合が、悪そうなので保健室連れて行ってもいいですか?」



「おぉ…顔もあげられないのか?

相川、付き添ってやってくれ」



「はい」



耳元で、



「そのまま、下向いてて…」



私の肩を抱き、ゆっくり立ち上がらせてくれた。



教室をゆっくり出ると、ドアを閉める。



「行くよ!」



グイッと手を引かれ、歩き出す。