一緒になんて帰ったら、今日のわたし、何言い出すか…




「だ、大丈夫!

一人で帰れるから…」





「そっか。

じゃ、気を付けて帰れよ!」





三浦くん…ううん、大矢が行ってしまって、ペタリと座り込む。



わたし、何言っちゃってるんだろ…







いつも言葉を口にするときは、頭で考えてからが習慣になってる。




相手が傷つかないか、誤解されないか、気を付けているつもりだった。




今日、それができないなんて。




怖い…




また、大矢の側に言ったら、何を言うかわからない自分に…





好きな人の前で、どんなふうになっていくのか怖くなってた…




涙が頬を伝って流れた…






「うん!帰ろ!」




自分に言い聞かせるように、声を出した。