すると突然、夕貴が海…とぼやいた。







なんで海なんだろうと考えてたときに蘭々が聞いてくれていた。







「海って?」







「下っ端くんたちも連れて海行こうよ!恋羽ちゃんと蘭々ちゃんも連れてさ!」







「えー、もちろんっ」







羽夜よ…最初のえーはなんなんだw







てっきり行きたくないのえーだと思ったのに。







「私もさんせー」







えぇっ!蘭々まで…







「私はやだからね!」







「俺は行く」







「俺も行きたいです」







おいおいおいおいおい!







響也と奏紀は行かないって言ってくれると思ったのにー!







「珍しい…響也と奏紀まで行きたいって」







「羽夜、そんなん簡単じゃん」







蘭々は何が言いたいのかさっぱり。







「夕貴、羽夜。ちょいちょい」







手招きをして、3人で何やらこそこそと話し始めた。







「なーに話してんの?」







「なーいしょっ!」







しょうがない…夕貴の可愛さに負けた。







私が諦めて3人から離れた瞬間、夕貴と羽夜があぁっ!と叫び出した。






「え?え?な、何!?」







「ふーん。なるほどねぇ…だから、響也は行きたがってたのかー」







「ねぇ、羽夜。てことは、奏紀の理由も一緒だよね?人が違うだけで」







「そうじゃーん」







2人はニヤニヤしながら響也と奏紀を見ていた。







「その目やめろ」







あ、奏紀がキレたw







「ひとまず黙れ」







「ちょ、ストップ!奏紀も行く理由は一緒でしょ?」







「違うよ?」







「蘭々ちゃんもどんかーん」







その前に、私だけ話についてけてない…







しかも、響也と奏紀の2人はそっぽ向いてるし、何げ怒ってるし。







虎翼って良く分からない。







そんなことを思ってたら結局海に行くことになってしまった。







確か、奏紀んとこが海の近くの別荘を持ってるらしく、そこに泊まるんだってー。







え?やけに人事だなーって?







そりゃぁ、私行きたくないもん。







だから、水着着ない!てか、持ってなーい。







てなわけで、私は関係ないからね。