気がついた時にはすでにHRが始まっていた。
靖「えぇー、これから、この時期には珍しいのだが、転校生を紹介する。入って来い。」
靖爾が言ったあと教室に入って来たのは、見覚えのある男だった。
すると、その男と目が合う。
その瞬間震えだす体。
手に感覚がない。
何で?
なんでここにいるのよっ!
その男は私をじっと見てニヤッと笑い、歩み寄って来る。
じっくりと一歩また一歩と、歩み寄る。
ーガタンっ
私は、勢い良く立ち上がり、鞄に急いで教材を詰め込み、鞄を掴み逃げる様に教室を出た。
なんで!?
嫌っ!
もうっ!何でっ!?
神様は不公平だ。
そしてそのまま逃げる様にして走って家に帰った。