思い立ったが吉日。

善は急げ。

いざ、就職活動開始!

意気揚々と、さっそく行動に移したのは良かったが、現実はそんなに甘くはなかった。

ご近所のコンビニでもらってきた、求人雑誌、

プラス、本日ナイスタイミングで入っていた新聞の折り込み広告を、ダイニングテーブルの上に所狭しと広げ、これを片っ端からチェックしてみたけれど仕事が見付からない。

『いいな』と思うものは、『短大卒以上』の文字が書かれていて、大学に在学中の私は、対象外。

「社員の方が、お給料いいんだろうなぁ……」

ため息交じりで、でも目は皿のように見開いて、求人広告&求人雑誌の隅から隅まで何度もくまなくチェックする。

でも、二十歳女子の選べる職業は、とても限られていた。

かろうじてあったのは、コンビニとスーパーのアルバイト。

それも毎日ではなく、週三日とか四日の短時間。

これじゃ、たぶん食費を稼ぐのが精一杯だ。

――はぁっ……。

張り切っていた気持ちが特大のため息と共に、空気の抜けた風船のように、しゅるしゅるとしぼんでいく。