「はあぁぁぁぁ!?
あのあんたが藤原を諦める!?」


「…うん。」


昨日散々泣いた。
一重で目が見えなくなるほど泣いた。
十分、自分の中ではやりきった。


「なんでよ!!今まで頑張ってきたじゃない!!」

「…昨日、藤原君がリナ先輩とキスしてた。きっと思いが通じあったんだよ。元々藤原君はリナ先輩のこと好きだったんだもん。」

「もうあたしはやりきったよ十分満足。」


そういって舞美ちゃんに
心配させないようにニコッと笑う。


本当は内心ズタボロ。
でも舞美ちゃんに心配させたくない。
これ以上迷惑かけらんないよっ…。


「あんたはよくやったわよ。
泣きたいだけ私の胸の中で泣け!!」

「うぅー…」


なーんて演技してみる。
やっぱり舞美ちゃんは舞美ちゃんだ。

いい親友もったな~…。