そして黒いオーラが消え
パッと明るい笑顔が…。
皆さんから見たら天使。
私から見たら悪魔。
いや大魔神である。
そう、
藤原君が笑う時はですね
不機嫌な時なんです。
「まずね、吉野さん?」
「…は、はい?」
「毎日僕が登校する時
毎回君が靴箱にいるのは気のせい?」
ニコニコしながら問い詰める藤原君。
「きききききのせいかな?
いや別に時間合わせて来てるとかそんなんじゃないよ!?寝癖ついてるのかなーとか気になって来てるんじゃないよ!?」
「…。」
「…。」
はあと大きなため息をつく
いやそんな姿すらかっこいいんだけどね!?
「…もう来ないで。」
「……いや、死んじゃう。
藤原君欠乏症で倒れてしまう。」
「…。」
また盛大なため息をつく藤原君。
こ、今回のはさすがに嫌われた…かな?
「…ごめん。」
ちゃんと謝らないと…。
なんだか気まづくて顔をあげずに俯いてゆうと、
「…はやく行くよ教室。」
「…え?」
「一緒行きたいとか考えてるだろ?」
「う、うん!!」
そう言った藤原君の顔は相変わらず冷たいまま変化もない。
無愛想なのに冷たいのに
こんな時にだけ優しい。
やっぱり藤原君で今日もいっぱい。
やっぱり藤原君がどうしようもないくらい
…大好き。