- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

翌日。

「大丈夫よ。うちのクラスは面白い子がいっぱいいるし、楽しいクラスだから。」
「…はい…」
私の横を歩く先生は若い女性…というか、背も小さいし、高校生って言っても通じそう。
えっと…
たしか、若菜 悠 [わかな ゆう]先生。
お姉さんって感じだから人気だろうな~。

「着いたわよ。ここが、2年2組。先に入ってるから、呼んだら来てね。」

そう言うと先生は教室へ入っていった。

「椿さん。どうぞ!」
はやっっ
「はいっ」

転校なんて初めてだし。
緊張するんですけど…。

「名前と趣味とかをどうぞ。」

「つ、椿 音羽です。好きなことは歌うこと…あと裁縫です。よろしくお願いしますっ…!」

それだけ一気に言ってぺこんとお辞儀すると、拍手が起きた。

「かわいー」
「超女の子って感じ~」
「誰かさんと違ってね~!」
「ちょ、そんなことないしっっ」

雰囲気良さそうかな?
良かった…。