佐東サツキと湖西ナツキは親友だ。
初めて話をしたのは、中学の入学した時。
小学校は同じだったので、クラスが同じにならなくてもお互い顔は知っていた。

「湖西さん、だよね。」
出席番号で私、佐東サツキは前に座っていた湖西さん。大人しくて、可愛い、女の子らしい子だった。

「あ、うん。あなたは佐東さん、だよね。」
「佐東さんなんて、いいよ。サツキでいいよ。あと、ナツキって読んでもいい?」
「うん。よろしくね、さ…ナツキ。」