それには自分自身驚いた。 驚いて頭を抱える。 そして気がつく。 耳がない。 いや、正確には元あった位置にない。 そうしている間に扉が開き眩しい光が射し込んだ。 反射的に顔を背けると目に映ったのは人間の身体だった。 そう、彼は人間の幼い少年になっていた。 そして数日後、彼は教師となる家庭へと送り出される事になる。