私は何がなんだか
わからず、
泣く暇もなく
おばさんに手を引っ張られた。

おばさんは
私の目線までしゃがんで

「美凪ちゃんだよね!
私は鈴木って言います!
これからよろしくね!!」

と言った。
私はコクッと首を縦に振った。

すると
「偉いね!
まだ1歳なんだよね!
泣かないで初日を迎えられるなんて
すごい子だわ!!」

と鈴木先生は言ったのだ。

「すごい子」
私はこの言葉を
何度も聞いた覚えがある。