親友のこの子、莉乃チャンとは小学生の頃からの仲。

「アカリ、バカなんだね」
と言われたのをキッカケに、何故か絡みだした私たち。

莉乃には迷惑をかけ続け、その度に好物の団地のシュークリームを貢いで早6年近く…
それは高校一年の春終わりかけの今でも変わらない。
(というか増えている気がする)


「でもさ、やっぱり莉乃のノート見やすいよ」
「500円になります。」
「高いよっ!!シュークリームより高いよ!!」
「冗談だって(笑)」

得意だから理系志望の莉乃に比べ、理数がダメダメなのに理系を選ぼうとしてる私はもういっぱいいっぱいだった。

「あ。アカリ、今日の夜うち来た時にいーこと聞けるかもよ」
「いーこと?何何?シュークリームの割引期間とか?」
「パシられる前提で話してるでしょ…」