布団を引っぺがされた私は、慌てて家から出てきて。

高校生の本職である学校、に。


「ふーん、寝たふりしたんだ?」

学校、に………。

ズズッと"朝バナナ"と書かれたパックジュースを飲みながら、髪を弄ぶ親友、莉乃。

「ハイ。」
「親友が教室で待ってるのになー?」
「…ハイ。」
「いつからそんな不良になったんでしょーねー」
「…い、いつでしょうかねぇ…」

「あんたのせいで数学の宿題、やってないって思われちゃったじゃんか!!」
「きゃあああごめんなさいごめんなさいっ」


そうなんです。
この親友、二重のモデル体型の美人さんな"莉乃チャン"が怒ってるのは、私が昨日ノート借りたまま持って帰っちゃったからで…

ほんとについてない…


「団地のシュークリーム!…ねっ?ねっ?」
「もので釣るな!!」
「わぁあごめんごめんっ」

「……ったく。今日の放課後だからね?家まで届けてよ?」
「………え?」
「届けるよね?」
「ハイッ喜んで!!!」


放課後パシリ決定です。