「あずさ?いるわけないだろう。」




お父さんは、悲しくないのかな。




新聞を読みながら答える。



「本当にいるの。」



「幻覚でも見たんだ。」




でも、こっちを向かない。




「おとーさん!!」




私は、思い切ってお父さんを呼んでみた。





すると、お父さんがこっちを振り向いた。









目がはれてる。






泣いてたんだ。




「あぁ。疲れてるみたいだ。」




『いるよ!ここに。』




しんじてくれないよね。




紙とペンだけじゃ。