お母さんの目は腫れていた。




泣いたのかな。




「梓沙の声がする。」




わかるの?



あ、声は聞こえてるんだ。




「ここだよ。」




「ばか。みえないでしょ!それに信じてくれるかもわからないのに・・・。」




そうだった。




2人とも、幽霊とか信じないタイプ。




こっちの世界で声を出すと結構疲れる。




紙とペンを持ち、




『おかあさん。今から紙に書いて話すね。』




信じてくれるかな?




私のことは見えないから、紙とペンだけが浮いているように見えるのかな?