ギッッギギー。



扉がゆっくりと開いた。




まるで、閻魔様がいそう。



「はいって。」




この少女はいったい誰なのだろう。




「うん。」




恐る恐る中に入った。




中には、奈良の大仏の2~3倍もありそうな男の人が座っていた。




もしかして・・・。




「よぉーきたの。」




へ?耳をうたがった。関西弁だ。




「ショックやったやろ?」




「は、はい。びっくりしすぎて。」




閻魔様?




「閻魔や。」




言ってみよう。この人なら決して怒らない気がする。




「あ、あの!!」




じぶんでも思っていないくらい大きい声が出た。




「どうした?」




「一度でいいので・・・輝にあわせてください。」




もう一度話したい。