[side梓沙]


目を覚ますと未知の世界にいた。




白い服を着た人たちが遊んだり、楽しくおしゃべりしたりしている。




ここはいったいどこ?




「やっとおきたの。遅いわね。」




誰この人・・・目の前には私と同じ年くらいの女の子がいた。




白い服を着ていてツヤツヤの黒い髪が背中まであり、目は冷たいような、どこか寂しそうに見えた。




「ここ、どこ?」




「天国と地獄の境目よ。」





「ということは、わたし死んだの?」





「ええ。そうよ。あら、覚えてないの?」




あ、そーだった。輝に振られて・・・。




「死にたくなかった・・・。」




私はその場に泣き崩れた。





もっとそばに居たかった。