「玲音君ったらさ、先月玲音君ん家に行った時、私にこんな質問したよね？」
私はどうしても最後に聞きたい事があったので玲音君に聞いてみた。

「何？」
不思議そうな顔をして玲音君は待ち構えている。

「玲音君が、もし僕が引っ越したらどうする？って私に聞いたじゃない？その日、おうちに帰ったらママに玲音君ん家、お引っ越しするんだって！って言われたから･･･。」

「あぁ！あの時かぁ。僕さぁ、姫音ちゃんがどんな反応するか気になったんだ。だから…。でも、姫音ちゃんが、大反対してくれて正直嬉しかった･･･。」

「そうだったんだぁ。大丈夫よ！怪しい事だとは、思ってなかったから！」

そんな、話をしているといつものように、私達の名前をママ達が呼ぶ。
今日、いつもと違うのは二人の名前を呼んでくれる事。

「玲音〜？」

「姫音〜？」
その声を聞くと私達は息を合わせ、同時に返答した。
「はーい！！」
いつもとは違う大きな声で…