自宅に着くとテーブルの上には紙切れと鉛筆だけ。
部屋中には、ママの熱心な大声と鉛筆が動く音だけ…。
「まず、玲音君って書いてみましょうか!平仮名で良いわよ?」
「玲音君って漢字で書く!」
「やる気満々ねぇ、良いわ!教えるから。玲音君の“れ”」
「難しい…。でもここで諦めたらおしまい!頑張るもん!」
私は流れてくる汗をタオルで拭いながら、一生懸命練習する。
2時間後…
「姫音っ!すごぉい!書けたじゃない♪」
ママの喜びに満ちた、声。私も思わず甲高い声で喜んでしまう。
「やったぁ!」
「じゃあ本文書いてみましょうか!内容どうする?」
「う〜ん?私の思いを書く。素直に書く!」
「そうね!素直に書いたほうが一番良いわ!姫音の素直な気持ちを聞かせて?」
「うん…。私は玲音君と別れるのが嫌です。辛いです。悲しいです。でも、一番嫌なのは玲音君だと思います。」
「おぉ!もう文が出来てるじゃない!」
私はぎこちないけどゆっくり鉛筆を動かす。
部屋中には、ママの熱心な大声と鉛筆が動く音だけ…。
「まず、玲音君って書いてみましょうか!平仮名で良いわよ?」
「玲音君って漢字で書く!」
「やる気満々ねぇ、良いわ!教えるから。玲音君の“れ”」
「難しい…。でもここで諦めたらおしまい!頑張るもん!」
私は流れてくる汗をタオルで拭いながら、一生懸命練習する。
2時間後…
「姫音っ!すごぉい!書けたじゃない♪」
ママの喜びに満ちた、声。私も思わず甲高い声で喜んでしまう。
「やったぁ!」
「じゃあ本文書いてみましょうか!内容どうする?」
「う〜ん?私の思いを書く。素直に書く!」
「そうね!素直に書いたほうが一番良いわ!姫音の素直な気持ちを聞かせて?」
「うん…。私は玲音君と別れるのが嫌です。辛いです。悲しいです。でも、一番嫌なのは玲音君だと思います。」
「おぉ!もう文が出来てるじゃない!」
私はぎこちないけどゆっくり鉛筆を動かす。