「うわぁ!これ可愛いいねぇ。」

私が好きな物がたくさん売っている。
動物の縫いぐるみ…
可愛いいタオルやハンカチ…
ピンクの小物…
花柄の骨董品…
等、私が貰って嬉しい物がたくさん売っていたので、目がキラキラ輝いている。
「確かに可愛いいね。だけどね、今日は玲音君の物を買うのがメイン。姫音の目線で選んじゃダメだのよ?男の子の目線でみなきゃ。」

ママからの厳しいお言葉…
確かにそうだね。

「う〜ん・・・。じゃあ男の子って貰ったら何が嬉しいの?」

「姫音は何だと思う?」
意地悪な微笑みをしたママが幼い私に難しい質問をする。
「えぇ・・・?おもちゃは何か良い感じしないしなぁ、キーホルダーとか、飾り物とかどう?」

「良いかもね。ママね、良い事考えたの。」

「なぁにぃ?」

「いつまでも残るのは物も同じでしょ?私達、姿形が一生残る物って何だろね?」

私は真剣に悩んだ。

5分、10分、15分と、時はたってしまう。

私は急に電線が流れたようにパッと思いついた。
「分かった!分かったよぉ!!」
私は興奮して思わず声が大きくなってしまう。
ママは人指し指を立てシーのポーズをとっていて、騒いでる自分が惨めに思えてくる・・・。

私はママの耳元にそっと囁く様に言った。
「写真でしょ?写真ときたら写真立て!」
私は満面の笑みで言った。ママはにっこり笑って私の髪をクシャっと撫でて、こう言った。

「正解♪」

私は喜びが隠せないくらい大喜びだった。