月日は流れ中学3年、受験シーズンが到来している時期だった。
俺は、徐々にだけど響に心が開きつつあった。

「おい!響、お前はどこ高行くの?」

「やっと、玲音が俺の名前で読んでくれたぁ〜!玲音〜嬉しいよぉ!」

響は俺に抱きついてきた。
「うっせぇなぁ・・・俺が名前で読んじゃわりいのかよ?」

「嫌、嬉しかったんだ。高校は今の所は西花学園かな?玲音は?」

「俺も西花学園行こうと思ってた・・・。」

「やっぱ玲音と俺は一心同体だったんだな!」

響は嬉しそうに顔をほころばせていた。

「うっせぇよぉ!」
俺も思わず笑ってしまった