「…ね?…めね?」

「…ねちゃん?大丈夫?」
うっ…目を開けると目の前に心配そうな顔をしている蜜希と玲音君がいる…

「…私?どうしちゃったの?」

「大丈夫?心配したよぉ!でも目覚めてよかった♪姫音は、何かトイレの目の前で誰か倒れてる!って1組の子かなぁ?その子が保健の先生に連絡して玲音が、お姫様だっこして運んでくれたんだよ?」

「・・・そうだったんだぁ。玲音君ありがとうね♪」

玲音君が…お姫様だっこ…重くなかったかなぁ?
            「よかったよ…目が覚めて。かなり心配したよ!!どういたしまして!当然の事をしただけだよっ!!」

私…うっ…思い出したくないのに勝手に頭の中で昔の事がまたよぎる…
また吐気が…
もうやだよ…お願い…もうやめてほしい・・・。

「姫音?大丈夫?」

「姫音ちゃん?もう少し休んだほうがいいよ?」

「・・・っごめん…ダメだ…もう少し休むわぁ・・・。」

「何かあるみたいだけど、今は辛そうだから後で話せるようになったら話して?じゃあうち行くね?」

「蜜希・・・ありがとうね。話せる時が来たら絶対話すから…迷惑掛けてごめんね!?」
玲音君はまだ居てくれるの?
「…姫音ちゃんの過去何かあるみたいだね…。俺も話せる時が来たら聞きたい!」

「・・・?」

「ごめんね・・・本当に姫音ちゃんの事は知りたいんだ!」
玲音君なら真実を話していいかも・・・?

「・・・うん。話せる時が来たら話したい。」

「ありがと!じゃあゆっくり休んでね?俺も授業戻るね?」

「うん・・・ありがと。」

玲音も保健室を出ていき、一人になると寂しい気持ちになった。