「…あいつはねぇ、単刀直入に言うと有名な立花組の組長の息子。簡単に言うと不良(ヤンキー)一家の子供になるわね…」

えっ?あの有名な立花組の息子…
私は言葉を失い唖然としてしまった…
「大丈夫?続き聞かない?」
心配そうに蜜希が言う。
「大丈夫。聞きたい!玲音君の事は知りたいの。」

「そう…それで玲音はクラスの標的よ…みんな玲音とは仲良くすると厄介な事になるって親にも言われてたし、自分達でも思ってたみたいでねぇ…玲音自身はあんなに今では明るく振る舞ってるみたいだけど悩みを抱え込んでたみたいね…。玲音は嫌なんだって!組長の息子が…そりゃそうよね…まっ!後はウチも詳しい関わり持ってないし知らないんだよね…でも玲音とは話した事あるんでしょ?」
あんなに元気そうなんだけどそんな事あったんだ…

「そうなんだ。話した事は当然あるよ?話さなきゃ当然好きにならないよ…」

「でも玲音は今まで女の子の影とかなかったし…てか、話した事もないっぽいし姫音と知り合って嬉しかったんじゃない?」