今日は私達高校生活最後の日――――

「姫音ぇ!?卒業式そろそろ行かないと…ッ!!」


「今行くよ…もう少しだけいさせて?」

私の思い出の場所の

屋上で3年間を思い出していた。

色々あったなぁ…

3年間。

長かったようで

短かった日々…

「しょーがねぇなぁ!!後、5分なッ!最後まで先公に怒られたて不愉快なまま、卒業したくねぇよ…!!」

玲音は私の隣にダルそうに座り、一点を見つめている。
風が今までの思い出を吹き運ぶように、吹き荒れている。

強風で乱れる髪を耳にかけ私は一呼吸置くと、立った。

「さぁ行こうかぁ♪」

慌てて玲音も一緒に立ち始めた。
「まだ5分立ってないよ?」

「いいよぉ!!行こう♪」

私は出口を指差して、前に進み始めた。

「まッ待てよぉ…!!まったく、わがままお姫様は大変だぁ…」

玲音は慌てて私の後ろに着いてきた。


「わがままですけど何かッ!!??」

私は急に止まり、玲音の方に向きを変えて舌を出した。

「急に止まんなよッ!!びっくりすんなぁ…わがままお姫様は可愛いいよ?」

驚いた様子の玲音はハニカンだ笑顔をこちらに向けたので、私は恥ずかしくなり目線を反らし、前進し始めた。