チチッ!!

翌朝小鳥のさえずりで目が覚める。

カーテンを開き眩しい朝の光を浴びて大きく背伸びをする。

「よしッ!!」

気合いを入れると、制服に着替え、髪型をセットし、軽いメイクをして鞄を持ち駆け下りた。

「おはよッ!!」

私は朝食を作っている母に珍しく、今日は声を掛ける。

「あらッ!!姫音が早起きなんて珍しい!!おはよう。」
驚いてる母は私に朝食のパンとココアを出した。

「まあねッ♪今日は一本速い電車で行くね!!」

私は焼きたてのパンにマーガリンを塗りながら言う。
「何かあるの?別に良いけどッ♪」

母は意味ありげにニヤニヤしながら私の隣で、紅茶を飲んでいる。

「まッ用事があってね♪」
私はパンを一口食べて答えた。

「ふぅ〜んッ♪」

母は相変わらずニヤついた表情で私を見るが、私はわざと視線を反らした。



私は朝食を食べ終えると、歯を磨いて家を出た。