教室に着くと玲音の姿はまだなかった…
私は思わずガッカリした。

「てか、姫音ぇ!!今日全然雰囲気違うわぁ!さらに可愛いくなりやがってぇ!」
蜜希は肘で私につついて来た。
気付いてくれたぁ♪

「そう?ありがとう♪髪、巻いてみた!うっすら化粧もしてみたんだぁ♪」

「さては、姫音“恋”でもしてるなぁ?」
勘鋭いなぁ…図星だし…

「えっ?そう見える?」

「図星だなぁ?相手は誰、誰!?」
蜜希には教えてもいいかなぁ?
「秘密だよ?私の右隣の立花玲音君…」

恥ずかしい〜
「・・・玲音?」
蜜希は呆然と言葉を失ってしまった…
            「・・・蜜希?玲音君と知り合いなの?」

「・・・同じ中学校だった。あいつかぁ…オススメはしないよぉ?まぁ姫音が好きなら応援はするけどさぁ…」
            蜜希の顔が急に曇ってくのが分かった…。私は不安になってしまう。
            「…そうなの?何か裏がありそうだけど…?あるんだったら教えて?」
            「聞いても大丈夫?」

「うん…」

「じゃあ話す…。」
            私は心臓のドキドキが止まらなかった…何か玲音君にも裏があるんだったら…悪い事でもちゃんと受け止めなきゃ…