駅までの道のりはいつも距離感を感じない。
だけど、今日は沈黙のせいか?長く感じられる。


今の季節は初夏ぐらい。
蝉の鳴き声が私達二人にこだます。
沈黙でも何だか、蝉がカバーしてくれてるみたい。


駅に到着すると、もう既に電車が来ていた。

「じゃあ、行くね?また明日っ♪ばいばぁい!!」

「おぅっ!!また明日な♪じゃあなぁ!!」

私は電車に乗り込んで玲音に手を振った。