心の中で激しく叫んで、時計を見た。

嘘・・・。8時ーっ!!??
遅くなんじゃん・・・。
時刻表を見ると8時30分の電車が丁度良い。

家の人心配すんじゃんかぁ!!

♪〜♪〜♪〜
感動の場面に私の着メロが響く。私はみんなに軽くごめんね。と謝りトイレに移動して電話を受け取った。内容は分かってる・・・。
何で遅いのっ?でしょ…
ママったら…。
ディスプレイには青く光ながら湊の文字…なぜ?湊?
あっ!湊(みなと)は私の弟ね。弟は私と3つ離れてるから中1。生意気に携帯持ってるの…!!

「もしもし?何で、湊なの・・・?」

「姉貴?母ちゃんが集まりでいなくて、父ちゃんはまだ帰ってこねぇ。遅いから電話入れた。何で遅いんだよ?早く帰って来いよ!?みんな心配してんぞっ!」

「ごめん。ごめん。まだ西山市内にいるから8時30分に乗って帰っから!心配すんなぁ!!あれっ?乙姫はぁ?」

「乙姫いるよ・・・。分ーかったよ!!じゃっ、バイバイ!!」

乙姫(いつき)は私の妹。5つ離れてるから小5。
とても可愛いのぉ♪
姉バカなの知ってるよ!!


一方的に電話を切られ、私はみんなの所に急いで戻った。