群青の城の人達が受けたことの 私への償いになるなら…… もう全部放り出してしまおうか。 私はまだ 16歳… 150までずっと 逃げきれる訳がないのよ。 ……ただその終わりが早かっただけ。 目の前にあの男が立つ。 「そこの女… その銀髪と、 まるで初めて魔力で走ったかのようなのに、 この俺に手間を掛けさせるほどの 魔力… …もしかして 群青の城の第一王女か?」 「…そうだったら、 どうする?」 私は俯いたまま答えた。