2回目の春。


高校生活1年目が終わって

もう着慣れた制服

去年の入学式の時は

ショートだった髪の毛も

肩まで伸びた。


「もう1年経ったんだ…」

春休みが終わって

少し新鮮な気持ちで

家を出る。

なんだかいいことありそう♪♪


千春 「お母さんいってくるね!!」

母 「気をつけてね〜」


柊東高校(シュウトウ) に通ってます!

高校2年生になった

名前は 栗山 千春 (クリヤマ チハル)

身長は153cm 肌は白いほうかな?

目の色と髪の色は薄い茶色

みんなからは 「春」って呼ばれてる(´・ω・`)



… なんて!早く学校行かなきゃ!

学校は家から歩いて15分くらいだから

すぐ着いちゃうんだ〜♪♪

って!やばい!遅刻する〜(泣)


タタタッ

…ドンっ!!!!

千春「いたっ」


誰かに当たってこけちゃったみたい…
ぶつかった人大丈夫かな…

千春「ごめんなさい! 大丈夫ですか?」


男の子かな?

ふと、顔を上げる…


千春「き…きれい…」

??? 「え? 」

千春「なんでもないです!」

???「それより大丈夫?」

千春「あ!大丈夫です! ごめんなさい」

???「怪我ない?」

千春「はい!」

???「ならよかった 。遅刻?早く行きなよ」

千春「あ!そうだった!ありが…」


私がお礼を言う前に

彼はもう先に行ってしまった。


千春「あ!名前…聞いとけばよかった…」


なんだか先輩ぽかったなあ…

千春「やばい 遅刻!!!」


私はダッシュで教室に向かった


ガラガラ!!!!

勢いよく教室のドアをあける


担任「お〜 春。遅刻」

千春「うそ〜、大ちゃん許して…」


担任は 片山 大希 (カタヤマ ダイキ)

まだ26歳だから そこらへんの

先生より若くて生徒と仲がいい

みんな大ちゃんって読んでるの♪♪


担任「春が遅刻なんて珍しいな
まあ、席ついて。」

千春「は〜い」


よかった、怒られなかった(笑)

そこだけホッとして席に着く


???「春ちゃん、おはよ(๑¯ω¯๑)」

千春「成ちゃん!おはよ〜(笑)」


幼馴染みの 篠田 成美(シノダ ナルミ)

成ちゃんとは幼馴染みで

幼稚園から一緒なんだ!!

すごく仲がいいの!!!!


成「春ちゃん、何かあったの?遅刻(笑)」

千春「あ!来るとき人にぶつかって…」

成「春ちゃんらしいwwww」

千春「え〜(笑)そんなことないよ(笑)」

成「うそうそ、誰とぶつかったの?(笑)」

千春「見たことなかったし…先輩かな?」

成「そっか〜 また会うかもね(笑)」

千春「かもね〜(笑)」


そんな、たわいない話を

朝から成ちゃんと話して

始業式だけだったから

今日は学校お昼までだったんだ〜

ってなわけで!午後から

成ちゃんと買い物です!


千春「成ちゃん!服買いに行かない?」

成「お!いいね〜 いこいこ(´・ω・`)」


???「なに? これから遊びに行くの?」

千春 成 「隼人!」

千春「これから買い物いくの〜♪♪」

隼 「なら俺も行こうかな〜」

成「なら悠希も呼ぼうよ!」

隼「あ!いいな!俺ゆってくるわ!」


相田 隼人 (アイダ ハヤト)

里美 悠希(サトミ ユウキ)


2人は高1の時からクラス一緒で

いつも4人でいる

このメンバーが一番落ち着く…


成「春ちゃん?」

千春「…は!!」

成「春ちゃん飛んだね(笑)」

千春「飛んでた(笑)」

隼「ほんならそろったことやし行くか!」

「おー!!!!」


そこから3時間ほど買い物して

カフェにもよって休憩…

たまたま成ちゃんと二人きり…

成「ねえ、春ちゃんは好きな人いないの?」

成ちゃんといきなりの質問に

すごく驚いた。

千春「え!?!?いないよ?」

成「そうなんだ〜(笑)」

千春「成ちゃんはいるの?」

成「いるよ。」


なに!!!成ちゃんに好きな人なんて

ここ最近までほんといなかったはず…


千春「誰なの?」

成「実は…隼人なんだ…」

千春「えええええ!!!」

成「しーーーーーっ!!!!」

まさか…まさかの?

あの成ちゃんが?!

隼人を好きだなんて!!!!

隼人に教えてあげたい( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

実は1年生の時に

隼人に「成美の事が好きなんだけど」…って

相談されてたの!!!!

今すごく嬉しい!!!

ま、まだゆえないけど(笑)


千春「春は成ちゃんを応援するよ!!
絶対叶えよう!頑張ろ!」

成「春〜(泣)ありがとう〜!」


そんな話をしてたら

悠希と隼人が帰ってきた

悠希「二人とも何話してたの?」

千春「内緒!」


ふふふ(笑)

ほんとは話したいけど(笑)


隼人「そろそろ暗くなるし帰るか〜」


あ!確かに…

時計の針は6時を指す。


悠希「なら俺、成美送ってくわ〜」

成「同じ方向だしね!よろしく〜」


悠希と成ちゃんは家が近い

だから、いつも悠希が成ちゃんを

送るようになってる。


隼人「春 帰るよ。」

千春「はーい!」

私は隼人と家が近所ってこと

高校生になってわかった(笑)

今はもう家族公認の仲良しさん。

でも、恋するわけでもなく

何事もなく毎日平和です。

成ちゃんの好きな人だしね!!!

隼人はお兄ちゃんって感じかな。

隼人が「春」って呼んでくれるの

結構好きだけどね。(笑)


隼人 「る…春!」

千春「わあ!なに?隼人!」

隼人「だってどっか飛んでんだもん」

千春「うぅっ 否定できない」

隼人「ほら よそ見してないで帰るよ。」


10分ほど歩いて いたら

隼人「あ 俺、母さんに買い物頼まれてた」

千春「一緒について行こうか?」

隼人「ううん、春は先に帰ってて
送れなくてごめんね」

千春「分かった! じゃあまたね!」

隼人「うん、またね。」


少し薄暗い帰り道を

夕焼けが照らしてくれる

少しずつ街灯も着いてて

本格的に暗くなってきた


千春「早く帰ろ〜っと」

お気に入りの曲を流して

片耳にイヤホンをしながら

帰ってたら…

いつも通る公園で

誰かがしゃがんでた。

高校生?かな?

調子悪いのかな?


少し駆け寄ってみると

怪我をしてて


千春「大丈夫ですか?怪我してる」

???「え…」


この人朝ぶつかった人だ…

???「君、朝の子だよね」

千春「あ!はい、そうです!」

???「水…」

千春「え?」

???「水、もってない?」


水?! のどかわいてるのかな…

確か水筒があったはず…


千春「あ!はい!ありました!どうぞ!」

???「ごめんね のんぢゃっていい?」

千春「大丈夫!いいですよ!」


ゴクゴク…

???「はあー、生き返った」

千春「よかった。」

???「ありがとね…えっと
俺、間宮 新 (マミヤ アラタ) 高3。」

千春「栗山 千春です!高2です!」

新「一個下なんだ、同じ学校だったよね」

千春「はい!」

新「今度、なんか奢らせて。」

千春「いや、そんな間宮先輩が気にすることぢゃ…」

新「先輩って…新でいいよ。」

千春「いや…そんな…」

新「呼んで? 」


キュン。

え? なにこのキュン。


新「千春?」

千春「え? 今なんて?」

新「だから、千春、って。」


ななななまえ!!

いつも春って呼ばれるから

千春って緊張するし

なんか心地いい…


新 「千春、家どこ?」

千春「そこの角曲がってすぐです!」

新「暗いから、送る。」

千春「大丈夫ですよ!すぐつきますし!」

新「いいの、俺が送りたいから。」

千春「あ…はい…」



なに!!!!!!

「俺が送りたいから」って!!!

キュンキュンする…

ドキってする。


新「千春?着いたよ。ここでしょ?」

千春「あ!!!そうです!ありがとうございます!」

新「ん、じゃあね。」

クシャクシャ

と、頭をなでられる。

間宮先輩///って!なに?


あたし…いや、ないない。


千春「ただいま〜」

母「おかえり!ご飯できてるよ!」

千春「ん〜 食べる!」


今日は〜っと カレーだ!!!

千春「いただきま〜す!」


ん〜!!!!!!

お母さんが作るカレーほんとおいしい!


っと、食べたことだし

お風呂入ってねよ〜(´-ω-`)


その日、色んなことを振り返って

ぐっすりと眠りについた。