「ことりちゃん今日も美味しいよ!いつもありがとう!」

「こちらこそいつもありがとうございます♪
またお待ちしております!」



チラッと時計をみると21:30になっていて上がる時間になっていた。



「あ、ことり。もう上がっていいぞ!」

「はい。お疲れ様でした!」



店長に言われて上がろうとした時に新規のお客様が入ってきた。



「あー…くそ。悪いけどあの新規のお客様についてくれるか?」

「わかりました!」

「ごめんな。俺はあっちのお客様対応しなきゃなんねぇんだよ」

「あ……っ」



店長は30代の男の人で、ヒゲをはやしていてちょっと色黒の男っぽい人。


いつの日からか店長目当てで来るお客様が来るようになった。


……と言ってもお客様は男の人なのですが。


でも店長目当てで来るお客様はそう少なくはない。


店長には魅力があるのかな……?



「じゃ、悪いがよろしくな」

「はい!」



入り口に立っているのは見たことのないお客様だった。